ck_fm0211のブログ

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『博報堂スピーチライターが教える 5日間で言葉が「思いつかない」「まとまらない」「伝わらない」がなくなる本』を読んだ

はじめに

本屋でたまたま見かけて読んでみた。

自分は理系男子のテンプレ通り、しゃべるのが得意ではなく自分の考えを発するのも苦手なほうだと自負している。
最近は「自己開示って大事だな」と考えることもあり、プライベートなことを多少話したりもするけれど、「話す」という行為自体が得意じゃないと思っている。
仕事でも「ちょっと企画考えて持ってこいよ」的な仕事の振り方をされることもあり、そんなときにどう考えたらいいか、まとめたらいいかを模索していたときにこの本を見かけた。

本自体はだいぶ前に入手していたけれど、なんだかんだで積んでたのをようやく読んだ。
なので仕事には今のところ活かせていない。

読書メモ

本書は食品会社の広報部で働く山崎大が、広告会社に勤める和田先生と1週間に渡って、メールで「言葉が思いつかない」「考えがまとまらない」「うまく相手に伝えられない」といった相談をし、その対策方法を教わる、というストーリー仕立ての本。
全部で25個のメソッドが紹介されている。

目次は以下。

はじめに 「思いを言葉にする力」、持っていますか?
Day1 頭の中にあるものを知る
Day2 考える習慣をつける
Day3 論理的に発想する力をつける
Day4 真に伝わる表現力を磨く
Day5 言葉に説得力を持たせる
おわりに SNS時代だからこそ、忘れてはいけないこと

Day1〜Day5まで、

  1. 言葉がパッと思いつくようにする脳トレをする
  2. 自分の頭で考えるクセをつける
  3. 論理的に話をすすめるテクニックを身につける
  4. 表現のパターンを学ぶ
  5. 説得力(相手を惹きつける、話にリアリティをもたせる)を付ける方法

について解説されている。1〜2は日々のトレーニングで、3〜5は実践という感じ。
脳トレ」の中にある「形容詞をやめてみる」「実況中継してみる」は日頃の生活でも試してみようと思った。たしかに、なんて言えばいいかわからなくなったとき「やばい」で逃げてた気がする。

2、3にある内容は、普段から意識せずにやっていることもあるようにも思う。
が、やっていることが言語化されたことで「なぜこうしているか」がはっきりした気がする。もちろんやったことないことも書いてあるので試してみよう。弁証法なんかは普段の業務でも使えるやり方だと思う。

4、5にある内容は「相手の心をどう動かすか」ということが書いてある。
仕事の上では「正確に伝える」ということが重視されているのでそれほど登場機会はないだろうが、いざ自分の考えを通したいタイミングで使えると効果的だろうな。ちゃんと覚えて使えるようになっておきたい。

5の中で「街にあふれているリアルな言葉に注目してみよう」というのがある。
今はコロナ禍で外出を控えていたり、そもそもリモートワークで外に出る機会がかなり減ってしまっているので、そういう「雑多な情報」を仕入れる場が少なくなってしまっている。
そんな状況なので普段目にするニュースとかも自分の趣味嗜好に合わせたものとなってしまっているので、それ以外のチャンネルをなにか作ったほうがいいかもなと思った。
とりあえず朝起きたらテレビをつけてニュース/ワイドショーを流す、みたいなことやってみようかな。それかAlexaにニュースを読み上げてもらうとか。

その他

「おわりに」に書いてある、

特にここ5、6年前からは「同じ日本語を話しているのだろうか」と思うくらい、言葉を「思いつき」「まとめ」「伝える」ことが苦手な学生が増えてきました。

というのが、本書の出版年からすると自分がどストライクな年代だったのでドキッとした。